立退き解決事例
物件所在地 | 堺市東区 |
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構造/階数 | 木造2階建て |
棟数 | 2棟 |
総戸数 | 18戸 |
入居戸数 | 9戸 |
お施主様の要望 | 2年後を目安に建替えを考えているが、既存の入居者がいるのでその立退きを準備していきたい |
解決のポイント
結果的に2年後に立退き料ほぼゼロ円(引越し費用はオーナー様負担)で9件の立退きを完了することができました。
が考えられます。
まず、この事例の場合はオーナー様が相続したばかりで、賃貸借契約の貸主が変わることもあり、締結を再度する必要がありました。そこで、2年後の建替えのことも考えて定期借家契約にて再契約することにしました。まだまだ、馴染みのない契約方法でしたが、きちんと入居者に説明をして、納得頂いた上での賃貸借契約方式の変更をしました。
その際に、生活保護者の中に“滞納者”が数名いたので、役所へ問合せた上でその入居者には退去して頂きました。このように一人ひとりの契約状況や滞納履歴などを考慮して、いかに立退き料を抑えて退去して頂くか、ということを考えるのがとても重要になります。
それと、オーナー様が2件隣によく似た物件を所有していたこともあり、2棟で計9名の入居者をその物件に集まって暮らしてもらうことにしました。その代わりに、転居先となる第3の物件には、簡易ではありますが補強工事を行いました。
このような経緯で、契約巻き直しから2年が経過した後に、契約の終了をもって9件の立退きが完了しました。契約期間の満了と同時に契約効果が終了しますので、一切立退き費用は必要ありません。正当に退去して頂くことができます。
しかし、その2年間の間に、入居者とコミュニケーションを図りながら、次の転居先の交渉などもお手伝いしていたことが、このような結果を生んだことに大きく影響していると考えられます。